.02手間暇を惜しまず仕上げた手捺染
デザインはすべて手作業で行われる手捺染でプリントを行っています。
カラーごとに版を作製し、染色台に張られた生地にセットしながら1色ごとにプリントを行っていきます。生地は反(ロール)の状態のため、染色台に広げるのも手作業で行い、25メートル程の長さを移動しながら染め上げていきます。使用するカラーが多ければ多いほど回数は増え手間がかかります。色入れの際に版をセットする場所がズレてしまうとプリント自体が台無しになってしまうので細心の注意を払いながら1回1回版をセットしプリントを繰り返していきます。

また、フラットヘッドのハワイアン生地は耳までしっかりとプリントを入れるので、使用する版も生地の幅よりも大きなものを特注で作製し使用していますが、プリントした際に生地からはみ出た部分にも染料がついてしまうため、都度染色台を綺麗にして生地を張り直すなど相当な手間暇がかけられています。
無撚糸に比べ、強撚糸で織り上げた生地は染料が染み込みにくくムラになりやすいので、均一にしっかりとプリントすること自体が難しい技術ですが、しっかりと染め上げられ完成した生地は裏側までしっかりと染料が染み込み裏側にも柄がある様に見えるほどです。